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LHRで行った、映画を使った道徳教育です。
道徳教育というほど大層なものかどうかはわかりませんが、紹介します。


■ はじめに ■
  • 以前韓国映画「マラソン」を見ました。内容は自閉症の子供とその家族や周囲の人たちの物語です。
  • 大変感動しました。また、映画の作り方もうまいです。とても良い映画なのでいずれ生徒にも見せようと思っており、先日映画を見せました。残念ながら2時間続きのLHRを確保できず、何週かに分けて見せました。
  • 内容的には母親の子育ての努力や苦労が主題で、親の愛情の一言に尽きます。しかし、まだ高校生には理解しがたい親の気持ちを表すシーンが随所にでてきます。一度見ただけではわからないこともあるので、映画を一通り見た後、映画のシーンを部分的に交えながら確認テストをし、映画の解説をしました。
  • やはり、生徒はすべてを理解しているわけではありませんでした(生徒に限りませんが)。例えば、母親が胃薬を購入するシーンがありますが、具体的にどのような薬を買っているのかわからなかった生徒がいたようです。「胃潰瘍」ではなく劇中では「胃腸穿孔」といっていたのもわかりづらい原因です。訳だけではなく、一度だけ見ただけではわからないシーンが結構あります。
  • 一旦鑑賞した後、再びビデオを巻き戻して、シーンを見ながらこの確認テストをしました。そこで理解できた生徒は「なるほど!」「へぇー」という感想を抱いていました。もちろん、親がどのような思いで子供を育てようとしているのかということを再認識してもらうように進めました。


■ 資料 ■
  • No.1 映画「マラソン」。有名な映画なのでほぼ間違いなくレンタルされています。 ---> こちら
  • No.2 確認テスト(自作です) ---> こちら
  • No.3 確認テスト(勝手な解釈です!?) ---> こちら


■ 作品について ■
  • 20歳の青年・チョウォンは自閉症の障害を抱えており、5歳児程度の知能しかない。コミュニケーション能力に欠けている彼に社会生活は難しく、母親のキョンスクが常に世話をしていた。そんな中、キョンスクは息子が走っている間だけは、楽しそうにしていることに気づく。ハーフマラソンではなんと3位に入賞。フルマラソンに挑戦させたいと考えたキョンスクは、かつて名ランナーとして知られたチョンウクにコーチを頼む。しかし、熱心な母の姿を見て彼は言う。「チョウォンにマラソンをさせるのは、母親の“エゴ”ではないのか」と。
  • これは単なる障害者のお涙ちょうだいの映画ではありません。子供を育てる母親(また父親)のさまざまな気持ちが凝縮された映画だと思います。この映画を見て、生徒に少しでも親の気持ちを理解してもらいたくてこの取り組みを行いました。